英彦山雑学寺子屋
ぶっぽうそう
みなさんはこの変わった名前の鳥をご存じでしょうか。
はじめて聞かれた方も多いでしょう。
柚太朗の住んでいる英彦山には二種類の姿のまったく違う鳥が
同じ名前で呼ばれているのです。
声のぶっぽうそうと、姿のぶっぽうそうがいるのです。
昔、お坊さんが、夜森のなかで、ブッポウソウー♪
という鳥の声を聞き、「ブッポウソウとは仏法僧、あの声はまさに仏の声だ」といいました。
そして翌朝、その声がきこえた辺りをみると、体が青緑色、くちばしと足が赤と言う美しい鳥が枝に止まっており「あの鳥に間違いない!」と確信してしまったのです。
その名がそのまま定着し、声のぶっぽうそう(このはずく)は夜しか鳴かないためおおきな誤りとなってしまったのです。
昭和10年、ひょんなことから声の主は地味な姿のフクロウの一種、コノハズクと判明し姿の美しいブッポウソウは「ギャーッ!!」という悪声だったのです。
しかし1000年近く続いた名前を入れ替えるわけにもいかず、今に至っています。